井草遺跡|杉並区上井草の名所旧跡

猫の足あとによる東京都寺社案内

井草遺跡|区内で唯一の標式遺跡

井草遺跡の概要

井草遺跡は、杉並区上井草にある名所・史跡です。井草遺跡は、井草川流域の台地上に位置する、旧石器時代から江戸時代までの複合遺跡で、昭和15年の発掘調査で発見された縄文式土器は、「井草式土器」と命名されることになった縄文時代早期前半(9000年前)の口縁部が外に反った丸底の深鉢土器です。区内で唯一の標式遺跡です。

井草遺跡
井草遺跡の概要
名称 井草遺跡
みどころ 史跡
入場時間 -
入場料 無料
住所 杉並区上井草4-13-31
備考 -




井草遺跡

井草遺跡は、井草川流域の台地上に位置する、旧石器時代から江戸時代までの複合遺跡で、昭和15年の発掘調査で発見された縄文式土器は、「井草式土器」と命名されることになった縄文時代早期前半(9000年前)の口縁部が外に反った丸底の深鉢土器です。区内で唯一の標式遺跡です。

杉並区掲示による井草遺跡について

井草遺跡
この遺跡は、上井草四丁目を中心に広がり、井草川(現在は暗渠)流域の台地上に位置している、旧石器時代から江戸時代までの複合遺跡です。
昭和十五(一九四〇)年、初めての発掘調査が行なわれました。この時、後に地名を冠し「井草式土器」と命名された縄文土器群や石鏃・石斧が発見されました。この土器群は関東ローム層(赤土)と上層(黒土)との境目付近で発見され、当時は最古の土器として注目されました。
井草式土器は、口縁部が外に反った丸底の深鉢土器です。撚った紐を巻き付けた棒状の道具を使い、転がし押し付けた「撚糸文」を、土器の縁から前面に付けるのが大きな特徴です。
このような特徴を持つ井草式土器は、縄文時代早期前半(約九千年前)を代表する土器型式として広く知られるようになりました。
土器型式命名の契機となった遺跡を考古学では「標式遺跡」と呼びますが、井草遺跡は、考古学史に残る区内で唯一の標式遺跡です。(杉並区教育委員会掲示より)


井草遺跡の周辺図