済美台遺跡|杉並区堀ノ内の名所旧跡

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済美台遺跡|旧石器時代から近世まで続く遺跡

済美台遺跡の概要

済美台遺跡は、杉並区堀ノ内にある名所・史跡です。済美台遺跡は、当地一帯に広がる遺跡で、旧石器時代の終期・縄文時代前期~後期・中世、近世にかけての遺跡が発掘されています。当地附近は、善福寺川の蛇行により台地が舌状に張り出しており、生活環境に恵まれていたことから、広い期間に亘って人々が定住していたと推定され、弥生時代の環濠集落も発見されています。

済美台遺跡
済美台遺跡の概要
名称 済美台遺跡
みどころ 史跡
入場時間 -
入場料 無料
住所 杉並区堀ノ内1-16-38和田堀公園
備考 -




済美台遺跡

済美台遺跡は、当地一帯に広がる遺跡で、旧石器時代の終期・縄文時代前期~後期・中世、近世にかけての遺跡が発掘されています。当地附近は、善福寺川の蛇行により台地が舌状に張り出しており、生活環境に恵まれていたことから、広い期間に亘って人々が定住していたと推定され、弥生時代の環濠集落も発見されています。

杉並区掲示による済美台遺跡について

済美台遺跡
済美台遺跡は、大宮一丁目・堀ノ内一丁目の北部に広がる遺跡で、旧石器時代の終わり頃(一五〇〇〇年前頃)、縄文時代前期から後期(六〇〇〇年前頃~四二〇〇年前頃)、中世、近世といった様々な時代の資料が発掘されています。
発掘調査で発見された主要な資料として、弥生時代の環濠集落があります。環濠集落は、周囲を深い濠で取り囲んだ集落で、弥生時代に特徴的に現れます。この濠は集落境や防衛などの目的で造られたと考えられ、区内では、本遺跡の他、方南町の方南峰遺跡、浜田山の鎌倉橋上遺跡で発見されています。
また、古墳時代の資料として、多量の滑石製の石製品が出土しています。白玉と呼ばれる穴が開いた玉や、剣や鏡をミニチュア化して模造したとされるものがあり、祭祀に用いられた道具と考えられています。
本遺跡ではこのような資料が発見されていますが、旧石器時代から近世に至る各時代で生活の舞台とされたことも大きな特徴といえます。本遺跡付近では善福寺川が大きく蛇行することによって、台地が舌状に張り出した形になっており、西・北・東の三方を川に囲まれた地形となっています。また、川が流れる低地部分は比較的広い湿地となっていたものと考えられます。このような地形は獲物や食糧・水などを得る、集落を造って暮らす、田畑を耕作するといった、各時代のライフスタイルのどの場面にあっても最適な環境を提供していたものと考えられます。(杉並区教育委員会掲示より)


済美台遺跡の周辺図