長沢薬師堂|福生市福生にある臨済宗建長寺派寺院

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長沢薬師堂|長徳寺の附属仏堂

長沢薬師堂の概要

臨済宗建長寺派寺院の長沢薬師堂は、福生市福生の長沢地区にある薬師堂です。長沢薬師堂の創建年代等は不詳ながら、享保16年(1731)に二間半四方の御堂を建立、江戸期には寶蔵院(福生観音堂)が管理していましたが、明治維新後に寶蔵院住職が神職に復職、明治2年より玉雲山長徳寺の附属仏堂となっています。平成14年に八角形の御堂として再建されています。

長沢薬師堂
長沢薬師堂の概要
山号 -
院号 -
寺号 -
住所 福生市福生
宗派 臨済宗建長寺派
葬儀・墓地 -
備考 -



長沢薬師堂の縁起

長沢薬師堂の創建年代等は不詳ながら、享保16年(1731)に二間半四方の御堂を建立、江戸期には寶蔵院(福生観音堂)が管理していましたが、明治維新後に寶蔵院住職が神職に復職、明治2年より玉雲山長徳寺の附属仏堂となっています。平成14年に八角形の御堂として再建されています。

境内掲示による長沢薬師堂の縁起

長徳寺長沢薬師堂由来
当薬師堂は江戸の中期、享保十六年十月(一七三一)に二間半四方の御堂を建立し(創建は遠く鎌倉時代との説もある)、その後、宝暦四年及び文化十二年と数度の補修が施され、江戸時代から今日前二百六十有余年の歴史を刻んできましたが、近年に至り建物の老朽化とともに、随所に損傷が顕著となったため茲に旧堂を解体して、新たに薬師堂本来の姿を具象すべく、平成十四年四月初旬に竣工、境内の整備を含む諸工事を施工し、同年八月無事落慶のはこびにいたりました。
八角の御堂正面に須弥壇上には、薬師瑠璃光如来を中央に、その左右には日光菩薩、月光菩薩が祀られ、更にその周辺には、薬師如来に従い世界を守護する神々の十二神将が祀られて、日夜衆生の苦難を救わんと鎮座されておられます。
その昔、薬師様が十二の大願の中で「我が身、内外清浄にして瑠璃の如く、光明日月の如く、幽明の境にある衆生にことごとく光明を与えよう」といわれ、また「あらゆる病苦に悩める者、私の名を一度唱えれば、病苦はたちどころに完治するであろう」ともいわれ、更には諸々の恐怖にさらされ、苦難に打ちひしがれている衆生が薬師様の名を念じることによって全てが救われるとおっしゃっておられます。
因みに、阿弥陀様のお念仏は「ナムアミダブツ」ですが、お薬師様にお参りする時は「オンコロコロセンダリマトウギソワカ」と唱えます。
当堂に参詣の折りには先ず心を澄まして須弥壇に向かい、合掌して一心に「オンコロコロセンダリマトウギソワカ」唱えることによって、如来の御利益をうけられ、諸難は取り除かれて、清々しい光明の世界へと導かれるでありましょう。
臨済宗建長寺派
玉雲山長徳寺(境内掲示より)

「西多摩郡村誌」による長沢薬師堂の縁起

福生村誌
薬師堂
所在 村ノ中央、字奈賀。
坪数
宗派 臨済宗。
寺格 本村長徳寺ニ属ス。
創立 未詳。
年月 未詳。
末寺 0
現住 0
雑 該堂、舊寶蔵寺之カ別當タリ。明治2年己巳六月、同寺復職ノ後、長徳寺所屬トナル。千八拾二番民有地ナリ。(「西多摩郡村誌」より)

新編武蔵風土記稿による長沢薬師堂の縁起

(福生村)
小名長澤。村の中程にあり。
薬師堂に関する記載はなし(新編武蔵風土記稿より)


長沢薬師堂の周辺図


参考資料