笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社。さいたま市浦和区常盤の神社

猫の足あとによる埼玉県寺社案内

笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社。京都伏見稲荷の神璽を頂いて奉斎

笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社の概要

笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社は、さいたま市浦和区常盤にある神社で、笹岡大稲荷社と笹岡小稲荷社は一つの鳥居をくぐって左右に鎮座する別宗教法人の二社です。笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社の創建年代は不詳ですが、京都伏見稲荷より神璽を頂いて来て笹岡の地に祀ったといいます。

笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社
笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社の概要
社号 笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社
祭神 稲荷神
相殿 -
境内社 疱瘡神、八雲社、市神社
住所 さいたま市浦和区常盤3-26-13
祭日 -
備考 笹岡小稲荷社の住所は常盤3-27-17



笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社の由緒

笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社の創建年代は不詳ですが、京都伏見稲荷より神璽を頂いて来て笹岡の地に祀ったといいます。

「埼玉の神社」による笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社の由緒

笹岡大稲荷神社/笹岡小稲荷神社
『中山道分間延絵図』によると、浦和宿の宿並みを過ぎて針ケ谷村に向かって街道を北に進むと一里塚があり、当社はその先のすぐ東側の高台に「字笹塚 稲荷」とある。現在、JR東北本線・高崎線の上を斜めに越える「浦和橋」を渡って右手に見える森が「笹岡稲荷」あるいは「三丁目の氏神様」と呼ばれる当社である。鎮座地は、氏子区域の常盤三丁目の中でも唯一の高台である。
境内に入って鳥居をくぐると、参道を挟んで対面する形で、左に笹岡大稲荷神社の本殿、右に笹岡小稲荷神社の本殿が祀られている。社名の由来は、笹が生い茂っていた所に大小の稲荷を奉斎したことによると伝えられている。ただし、大小については「大稲荷と小稲荷は夫婦である」とか「お宮の大きさを表すのである」などと説かれているが、明らかでない。
口碑によれば、伏見の里(京都の伏見稲荷)より神璽を頂いて来て笹岡の地に祀ったことに始まるという。『風土記稿』浦和宿の項を見ると「稲荷社三宇一は成就院持、二は村民持」とある。そのうちの「成就院持」の稲荷社は上町で祀る慈恵稲荷社であり、「村民持」の二社の稲荷社が笹岡大稲荷・小稲荷のことと思われる。
明治初年の社格制定に際しては、二社の稲荷社はいずれも無格社とされた。(「埼玉の神社」より)

新編武蔵風土記稿による笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社の由緒

(浦和宿)稲荷社三宇
一は成就院持、二は村民持(新編武蔵風土記稿より)


笹岡大稲荷社・笹岡小稲荷社の周辺図


参考資料

  • 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)