猿ヶ谷戸神明神社。さいたま市見沼区蓮沼の神社

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猿ヶ谷戸神明神社。さいたま市見沼区蓮沼の神社

猿ヶ谷戸神明神社の概要

猿ヶ谷戸神明神社は、さいたま市見沼区蓮沼にある神社です。猿ヶ谷戸神明神社の創建年代等は不詳ながら、人が伊勢の神宮の御師より御祓大麻を受けて祀り、江戸期には小名猿ヶ谷戸に鎮座、蓮沼菅原神社と共に蓮沼村の鎮守社だったといい、昭和19年村社に列格したといいます。

猿ヶ谷戸神明神社
猿ヶ谷戸神明神社の概要
社号 神明神社
祭神 天照皇大神
相殿 -
境内社 稲荷神社、辨天
住所 さいたま市見沼区蓮沼298
祭日 -
備考 -



猿ヶ谷戸神明神社の由緒

猿ヶ谷戸神明神社の創建年代等は不詳ながら、人が伊勢の神宮の御師より御祓大麻を受けて祀り、江戸期には小名猿ヶ谷戸に鎮座、蓮沼菅原神社と共に蓮沼村の鎮守社だったといい、昭和19年村社に列格したといいます。

新編武蔵風土記稿による猿ヶ谷戸神明神社の由緒

(蓮沼村)神明社
以上(蓮沼菅原神社と共に)二社を鎮守とす、正福寺持なり(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による猿ヶ谷戸神明神社の由緒

神明神社<大宮市蓮沼二九八(猿ヶ谷戸字中田)>
江戸期蓮沼と呼ばれた当地は、南部を猿ヶ谷戸、北部を蓮沼と称していた。当社はこの猿ヶ谷戸に鎮座する。『風土記稿』蓮沼村の小名猿ヶ谷戸の項には、「猿ヶ谷戸村など唱へて、おのづから別村の如くに呼ぶ」とあり、古くから一村独立した意識のある地域である。
創祀は、往古村人が伊勢の神宮の御師より御祓大麻を受けて祀ったことによると伝える。祭神は『明細帳』に天照大御神と載る。
別当は『風土記稿』に中野村正法院門徒、真言宗の自在山蓮華院正福寺で、氏子の多くは本寺である正法院の檀家である。
社殿は、間口二間四尺ほどの品格ある入母屋造りで、以前のものは文化二年(一八〇五)の造営と伝える。現在の社殿は、明治十三年に氏子の松沢伊与吉棟梁が二一日間籠って造営している。拝殿内の正中にある明治十三年十月吉日の太々御神楽奉納絵額には、新たな社殿造営の旨を神宮に奉告し、御神楽を奉納している図が描かれており、猿ヶ谷戸村発起人田島文右衛門ほか一三名の名が記されている。また、境内の幟立は、この造営を記念して建造したもので、天照大御神の教え導く道は人の生きる道であるとの旨が記されている。
明治初期、当社は氏子の昇格運動もむなしく無格社とされたが、その後の境内整備、崇敬者増加等の努力により昭和十九年村社となる。
宮司は、現在、武蔵一宮氷川神社の白石元彦が奉仕する。(「埼玉の神社」より)


猿ヶ谷戸神明神社の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿
  • 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)