慈眼寺。坂戸市中小坂にある真言宗智山派寺院

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由城山慈眼寺。坂戸市中小坂にある真言宗智山派寺院

慈眼寺の概要

真言宗智山派寺院の慈眼寺は、由城山錫杖院と号します。慈眼寺の創建年代等は不詳ながら、法印可説和尚が慶長年間(1596-1615)に開山したとも中興開山したともいいます。武州八十八所霊場64番です。

慈眼寺
慈眼寺の概要
山号 由城山
院号 錫杖院
寺号 慈眼寺
本尊 地蔵菩薩像
住所 坂戸市中小坂285
宗派 真言宗智山派
葬儀・墓地 -
備考 -



慈眼寺の縁起

慈眼寺の創建年代等は不詳ながら、法印可説和尚が慶長年間(1596-1615)に開山したとも中興開山したともいいます。

新編武蔵風土記稿による慈眼寺の縁起

(中小坂村)慈眼寺
新義眞言宗、勝呂大智寺末、由城山福聚院坂の房と號す、開山詳ならず、中興開山可説示寂の年月を傳へず、されど二世の僧俊良は、明暦二年に寂すと云へば、其年代大抵推て知るべし、本尊十一面観音なり。
牛頭天王天満宮相社。(新編武蔵風土記稿より)


慈眼寺所蔵の文化財

  • シダレザクラ(坂戸市指定天然記念物)

シダレザクラ

桜は春を代表する花として、日本人に最も愛されている国花です。ここのシダレザクラは、樹齢二百六十年、樹高十五メートル、幹周り一・七米の大樹で、大きく枝を張った姿は壮大で、毎年、たくさんの花を咲かせて、境内を華やいだ雰囲気で包んでくれます。
慈眼寺は、真言宗智山派のお寺で、安土桃山時代、慶長年間に法印可説和尚によって、開かれたと伝わっています。幾多の火災により文献等は消失してしまい、詳しい記録は残されていませんが、過去帳などの履歴から辿ると、千六百年代と推定されます。
その後、宝暦五年(一七五五)に隆章おしょうが第十世の住職となり、現在の堂宇・境内などの寺域を整備して、桜の木もその頃に植えられたと考えられます。シダレザクラは、山間部の寺院に多くみられる品種で、市内ではここに植えられた一本だけで、貴重な桜といえます。
桜の花は、古来より花王と呼ばれ、日本を代表する花として親しまれてきました。植物学的にはバラ科に属し、イトザクラとも言われますが、本州の中部以西に生育する「姥彼岸桜」の一変種になります。
桜の特徴としては、太い枝が横に広がり、細い枝は柳のように真っ直ぐに垂れ下がって、薄桃色の花を付けます。
三月下旬頃に、「染井吉野」に先だって開花し、通常、四月一日頃には満開を迎え、人々の目を楽しませています。
桜の中でも際立って優美、高尚、そして素晴らしい花を付け、地域の皆さんに愛され、大切に見守られています。(坂戸市教育委員会掲示より)

慈眼寺の周辺図


参考資料

  • 「新編武蔵風土記稿」