道教坂戸聖天宮。坂戸市塚越にある道教廟所

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道教坂戸聖天宮。平成7年に開廟した道教廟所

坂戸聖天宮の概要

坂戸聖天宮は、坂戸市塚越にある道教廟所です。坂戸聖天宮は、中華圏の伝統宗教「道教」の宗教施設で、三清道祖(元始天尊、道徳天尊、霊實天尊)と道教の神々が祭祀されています。坂戸聖天宮は、台湾の貿易商だった康國典氏が40歳半ばで大病を患った際、三清道祖に祈りながら闘病生活を経て治癒できたことに感謝、夢の告げにより当地に「聖天宮」として建築着工、15年かけ平成7年に開廟したといいます。

坂戸聖天宮
坂戸聖天宮の概要
名称 坂戸聖天宮
区分 道教施設
入場時間 10時〜16時
入場料 -
住所 坂戸市塚越51-1
備考 拝観料300円



坂戸聖天宮の縁起

坂戸聖天宮は、中華圏の伝統宗教「道教」の宗教施設で、三清道祖(元始天尊、道徳天尊、霊實天尊)と道教の神々が祭祀されています。坂戸聖天宮は、台湾の貿易商だった康國典氏が40歳半ばで大病を患った際、三清道祖に祈りながら闘病生活を経て治癒できたことに感謝、夢の告げにより当地に「聖天宮」として建築着工、15年かけ平成7年に開廟したといいます。

境内掲示による坂戸聖天宮の縁起

坂戸聖天宮
坂戸聖天宮は、中国、台湾の伝統宗教、道教のお宮です。道教は中国三大宗教(仏教、道教、儒教)の一教です。信仰は中国史に遡り、坂戸聖天宮には道教の最高神、三清道祖(元始天尊、道徳天尊、霊實天尊)と道教の神々が祭祀されています。
坂戸聖天宮は「康國典大法師」が建立されました。大法師は若くして大病を患いましたが、「三清道祖」に祈願し、七年の闘病生活を経て病が完治されました。大法師は感謝の気持ちを抱き、多くの人々にも「三清道祖」にすがれる様にお宮を建てることにしました。建立地を探していたところ、坂戸のこの地にとお告げがありました。
坂戸聖天宮は昭和五十六年より着工し十五年の歳月を経て、平成七年に開廟しましtが。現存する道教のお宮では国内最大級です。装飾品は台湾より運び、台湾の宮大工によって建造されました。一万点以上の彫刻で飾られた天井、高さ五メートルもある龍の柱、千年木で彫られた門飾りは必見です。
宗教法人坂戸聖天宮(境内掲示より)

境内掲示による道教について

道教
道教は中国史の起源に遡る太古の民間信仰です。根元には、「神仙思想」があり、いわゆる神様と超人的な妙技を持つ仙人を信仰の対象としています。神の力は絶大でありますが仙人の技は、会得できるとされ、特に不老長寿の探求は、漢方、中国料理、また人類の三大発明である火薬に繋がったと言われています。この様に理学とむすびついた道教は宇宙の摂理までも解読できるとされ、「陰陽」「八卦」をはじめとする思想は「占術」「風水」「気功」などに発展しました。
「神仙思想」は古くから様々な形で日本に伝わり、天の四方を指す「四神」(朱雀、玄武、青龍、白狐)は、奈良のキトラ古墳の壁画に描かれています。また平安時代に隆盛した「陰陽道」はこの影響を受け、空海や安倍晴明が実践したことでよく知られています。
やがて道教の信仰は中国の文化となり、道教が説く万物の根源を導く原理「道(タオ)」を主体とした哲学が生じました。乱期の中国春秋戦国時代、諸子百家と呼ばれる様々な思想家たちの登場により「道」に基づいた哲学が確立され、道家、儒家、陰陽家などの学派は後世まで影響を及ぼしています。諸子百家のあらゆる思想は、いずれも道教の要素の相生相克の産物であり、例えば老師は「道」を悟るには知や欲を働かせる「人為」を無くし、「無為」で「道」に従い生きることを説いています。一方、孔子は「道」を仁義の道とされ、積極的に実践する必要があり、上下秩序、徳による王道で天下を治めるべきであると説いた幾つかの例があります。
江戸時代には徳川家康公が儒家の一派である「朱子学」を国家運営に取り込み、武士道として確立し、武家社会に浸透させました。
信仰と哲学の両面を持ち合わせた道教の世界観は「タオイズム」として、古くから東洋のみならず、西洋でも根強い関心を集めています。道教は様々な世界観を包含しながら、現在も中華圏の人々のこころに息づいており、さまざまな中国文明の結晶と言う駅文化遺産そのものが、道教の具現化された姿といえます。(境内掲示より)


坂戸聖天宮の周辺図