円乗院。畠山重忠が建久年間に創建、与野七福神の大黒天
円乗院の概要
真言宗智山派寺院の円乗院は、安養山西念寺と号します。円乗院は、畠山重忠が建久年間(1190-1199)道場村(現桜区道場)に創建、慶長年間(1596-1615)に当地へ移転、慶長19年(1614)には江戸幕府より寺領15石の御朱印状を拝領、近隣に数多くの末寺を擁していたといいます。与野七福神の大黒天、北足立八十八ヵ所霊場初番札所です。
山号 | 安養山 |
---|---|
院号 | 円乗院 |
寺号 | 西念寺 |
住所 | さいたま市中央区本町西1-13-10 |
宗派 | 真言宗智山派 |
本尊 | - |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
円乗院の縁起
円乗院は、畠山重忠が建久年間(1190-1199)道場村(現桜区道場)に創建、慶長年間(1596-1615)に当地へ移転、慶長19年(1614)には江戸幕府より寺領15石の御朱印状を拝領、近隣に数多くの末寺を擁していたといいます。
新編武蔵風土記稿による円乗院の縁起
(與野町)圓乗院
新義真言宗、京都仁和寺末、安養山西念寺と號す、寺領十五石の御朱印は慶長十九年に附せらる、當寺は畠山重忠の草創にして、古は近郷道場村にありしが、何の頃にや當所に移せりと云、彼道場の村名も當院にありしより起りしなど、語り傳へり、重忠のころは道場村金剛寺の條に出たれば併せ見るべし、本尊不動を安ず、中興の僧を賢明と云、元和五年十月十二日示寂せり。
寺寶。
般若心経一葉。十七行。
法華経一巻。右心経は細字にて、紺神金泥なり、法華経は巻末に束江源鱗の跋あり、何れも弘法大師の筆と云傳れど、紙のさまなど其頃のものとも思はれず、されど筆法酋豪にして、常人の書しものには非るべし。
鐘楼。鐘銘に重忠の草創せしことをほぼ記したれど、證とすべきことなければ略せり。
弥陀堂。百観音堂。十三佛堂。山王社。天神社。三峰社。(新編武蔵風土記稿より)
円乗院の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」