戸崎稲荷神社。越谷市平方の神社

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戸崎稲荷神社。平方村の戸崎組で祀られていた社

戸崎稲荷神社の概要

戸崎稲荷神社は、越谷市平方にある稲荷神社です。戸崎稲荷神社の創建年代等は不詳ながら、旧別当寺の西光寺境内に隣接して鎮座、平方村の戸崎組で祀られていたといいます。

戸崎稲荷神社
戸崎稲荷神社の概要
社号 稲荷神社
祭神 -
相殿 -
境内社 -
祭日 2月初午日
住所 越谷市平方846
備考 -



戸崎稲荷神社の由緒

戸崎稲荷神社の創建年代等は不詳ながら、旧別当寺の西光寺境内に隣接して鎮座、平方村の戸崎組で祀られていたといいます。

新編武蔵風土記稿による戸崎稲荷神社の由緒

(平方村)
稲荷社
西光寺の持
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西光寺
同宗、葛飾郡赤沼村浄楽寺末、稲荷山と號す、本尊薬師を安ず (新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による戸崎稲荷神社の由緒

稲荷神社<越谷市平方八四六(平方字戸崎前)>
戸崎は、古利根川と会の川に囲まれた村である平方の中の一耕地である。当社はその鎮守として祀られてきた社で『風土記稿』平方村の項には西光寺持ちの「稲荷社」として記されている。西光寺は、稲荷山と号したことから、当社とのかかわりが強かったことが推測されるが、神仏分離の後、明治七年に廃寺になってしまったため、その寺歴などについては不明である。当社の境内の入口にある戸崎自治会集会所は、この西光寺の跡地に建てられたものと思われ、その一角には西光寺の本尊であった薬師如来が祀られている。
当社の本殿は一間社流造りで、内陣の中央には享保十三戊申(一七二八)七月十八日の銘のある白狐像が安置され、その両協には金幣が安置されている。通常、白狐像といえば、行儀よく座っている姿のものが多いが、この白狐像は、岩を模した台座の上を狐が駆けているような姿で、彩色もされている。この像容から察すると、本来はこの狐の上に本地仏の荼枳尼天像が乗っていたが、神仏分離によって本地仏の部分だけが処分された可能性もある。
なお、当社は無格社とされていたが、氏子の厚い信仰に支えられ、明治末期に政府によって進められた神社合祀の対象とされることもなく現在に至っている。その境内は古利根川の土手を背後に控えたのどかな田園の中にあり、時折氏子が散策がてら参拝する姿も見られる。(「埼玉の神社」より)


戸崎稲荷神社の周辺図