並木氷川神社。川越市並木新町の神社

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並木氷川神社。大宮氷川神社を勧請

並木氷川神社の概要

並木氷川神社は、川越市並木新町にある氷川神社です。並木氷川神社の創建年代等は不詳ながら、天保5年(1835)銘の棟札が残されており、また新編武蔵風土記稿にも記載されていることから文化文政年間(1804-1829年)以前には創建されていたことがわかります。

並木氷川神社
並木氷川神社の概要
社号 氷川神社
祭神 素盞鳴命
相殿 -
境内社 -
祭日 -
住所 川越市並木新町5
備考 -



並木氷川神社の由緒

並木氷川神社の創建年代等は不詳ながら、天保5年(1835)銘の棟札が残されており、また新編武蔵風土記稿にも記載されていることから文化文政年間(1804-1829年)以前には創建されていたことがわかります。

新編武蔵風土記稿による並木氷川神社の由緒

(並木村)氷川社
瀧岩院の持(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による並木氷川神社の由緒

氷川神社<川越市並木新町九三七(並木字宮腰)>
当社は、もと古尾谷荘(古谷本郷を中心とした一三カ村)のうちの一村である並木に鎮座する。中道という屋号を持つ細井家は元名主で、並木で最も古い家とされており、その邸内にある大楠は県指定天然記念物となっている。
当社の由緒は詳かではないが、古老によれば大宮の氷川様の分霊であるという。当初、並木の鎮守は古谷本郷の八幡神社であり、『風土記稿』にも当社は「氷川社 滝岩院の持」としか載らず、明治以降の旧社格も無格社であった。また、本殿内にある「奉祭氷川大明神」と記された棟札の日付が天保五年三月八日であるところから、あるいは天保五年の創建かとも考えられる。
記録によれば、明治一三年一〇月三日夜に当地方を襲った暴風雨の猛威はすさまじく、多くの被害をもたらした。当社もまた、その被害を受け、本殿・拝殿・鳥居等、一切の建造物が破壊された。現在の社殿は、この時に倒壊した社殿に代わって、明治一四年五月下旬に完成したもので、本殿は神明造り、拝殿は入母屋造りである。
『明細帳』による祭神は素盞鳴命で、内陣には厨子に入った神像を安置している。(「埼玉の神社」より)


並木氷川神社の周辺図