西島瀧宮神社。深谷市西島の神社

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西島瀧宮神社。湧き出る水の恵みを称えて神として創祀

西島瀧宮神社の概要

西島瀧宮神社は、深谷市西島にある神社です。西島瀧宮神社の創建年代等は不詳ながら、当地に住みついた先祖が、湧き出る水の恵みを称えて神として祀ったと伝えられます。深谷城が築かれると、当社からの湧き水が城を守る堀の水として利用され、裏鬼門の守護神として祀られていたといいます。江戸期には西島村の鎮守として祀られていました。昭和27年には深谷八坂神社が当社地へ遷座しています。

西島瀧宮神社
西島瀧宮神社の概要
社号 瀧宮神社
祭神 天照大神、豊受大神、彦火火出見命
相殿 -
境内社 御嶽神社、豊受神社、八幡神社、天神社、浅間、大山阿夫利、大黒天
祭日 春大祭4月15日、秋大祭11月3日、酉の市
住所 深谷市西島5-6-1
備考 -



西島瀧宮神社の由緒

西島瀧宮神社の創建年代等は不詳ながら、当地に住みついた先祖が、湧き出る水の恵みを称えて神として祀ったと伝えられます。深谷城が築かれると、当社からの湧き水が城を守る堀の水として利用され、裏鬼門の守護神として祀られていたといいます。江戸期には西島村の鎮守として祀られていました。昭和27年には深谷八坂神社が当社地へ遷座しています。

新編武蔵風土記稿による西島瀧宮神社の由緒

(西島村)
瀧宮社
深谷宿の内横町仲町の鎮守にて、同宿正覚寺の持なり。(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による西島瀧宮神社の由緒

瀧宮神社<深谷市西島五-六-一(西島字滝宮)>
当社は、市の中央部高台上にある。社殿を老樹が囲み、境内には湧き水により生じた「瀧宮池」と呼ばれる神池がある。
神社の創建を、口碑は「太古当地に住みついた先祖が、湧き出る水の恵みを称えて神として祀ったのが始まりである」という。これは、大正期に当社南側の地から古い住居跡や窯跡が発見されたことなどうなずかせるものがある。この湧き水は、古くから飲料水や灌漑に使われていたが、深谷城が康正二年(一四五六)上杉房顕により築かれると、城を守る堀の水として利用されたと伝えている。
往時「城の固めと米の出来るは瀧宮様のお陰」と言わせたというこの湧き水は、現在も水田に利用されている。また、当社から城までの導水渠跡は、本町と仲町の境に当たる群馬銀行駐車場わきにある。
当社は、深谷城が築かれると、その方角から代々の城主に裏鬼門の守護神として祀られたと伝え、古くから広い境内をもって知られていた。『秘書深谷根元録』に「瀧宮大明神畠共に五反程除地」とある。
寛永十一年(一六三四)深谷城が廃され、その後、当社は西島村の鎮守となる。(「埼玉の神社」より)


西島瀧宮神社の周辺図