曽我岸天津神社。小田原市曽我岸の神社

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曽我岸天津神社。小田原市曽我岸の神社

曽我岸天津神社の概要

曽我岸天津神社は、小田原市曽我岸にある神社です。曽我岸天津神社の創建年代等は不詳ながら、曽我岸村の平和と氏子の繁昌守護を祈念して創建したといいます。

曽我岸天津神社
曽我岸天津神社の概要
社号 天津神社
祭神 十二天尊神
相殿 -
境内社 -
祭日 例大祭9月28日
住所 小田原市曽我岸
備考 -



曽我岸天津神社の由緒

曽我岸天津神社の創建年代等は不詳ながら、曽我岸村の平和と氏子の繁昌守護を祈念して創建したといいます。

境内掲示による曽我岸天津神社の由緒

天津神社
天津神社は、通称十二天さんといわれ、帝釈天(東)・火天(東南)・炎摩天(南)・羅刹天(西南)・水天(西)。風天(西北)・毘沙門天(北)・伊舎那天(東北)、天地を守護する梵天・地天、さらに日月星宿の守護神である日天・月天という古代印度神話の神々が仏教に取り入れた十二天尊神を祭神とします。旧相州曽我岸村の平和と氏子の繁昌守護を祈念して造立されました。
日天・月天は天地人民を養育するが、供養を怠ると災いが到来するという伝承があります。ご神体は5枚の板に描かれていて珍しく、裏書きから元禄12年(1699)造立とわかります。
毎年9月28日開催の祭典は、豪華な山車の運行、みこし渡御など大変賑やかです。
平和・繁昌守護の神様なので、想い人のある場合に祈願すれば想いが遂げられるといわれ、参拝者は多く、また社地裏の十二天川は、四時水の絶えることがなく、多くの田畑を潤してきました。(境内掲示より)

新編相模国風土記稿による曽我岸天津神社の由緒

(曾我岸村)
十二天社
村持、九月廿八日祭る、
△末社 稲荷 牛頭天王(新編相模国風土記稿より)


曽我岸天津神社所蔵の文化財

  • 曽我岸本岸遺跡第Ⅰ地点の調査

曽我岸本岸遺跡第Ⅰ地点の調査

この説明版から南東へ約50mの地点で平成23年(2011)に行われた曽我岸本岸遺跡第Ⅰ地点の調査では、縄文時代の集石や古墳時代後期~奈良・平安時代の住居跡などが見つかりました。特に、奈良・平安時代の「土器焼成遺構」という、土を堀りくぼめて土師器という素焼きの土器を焼いた遺構の発見が注目されます。この焼成遺構の周辺からは焼成粘土塊が見つかっています。焼成粘土塊は、土器の焼成作業中にできるもので、葉スサの痕があることから、「覆い焼き」と呼ばれる土器を藁や灰、土などで覆って焼く技法が行われた可能性を示しています。
また、焼成遺構よりも古い8世紀後葉の住居跡からは相模型甕がみつかっています。古墳時代後期の住居跡からは、金床石とみられる石製品が出土しており、この地域では鉄器製作が行われていたことがわかりました。このように、この地域では在地の日常的な土器や鉄器の製作が行われていたことが発掘調査の成果から明らかになってきました。(小田原市教育委員会掲示より)

曽我岸天津神社の周辺図


参考資料

  • 新編相模国風土記稿