幸福寺。川崎市川崎区にある天台宗寺院

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日王山幸福寺。准秩父三十四観音霊場

幸福寺の概要

天台宗寺院の幸福寺は、日王山と号します。幸福寺の創建年代は不詳ですが、瓣井法印(慶長6年1602年寂)の名が過去帳に残されていたといい、江戸時代以前には既に創建していたことが窺えます。准秩父三十四観音霊場21番です。

幸福寺
幸福寺の概要
山号 日王山
院号 -
寺号 幸福寺
住所 川崎市川崎区宮本町2-21
宗派 天台宗
葬儀・墓地 -
備考 -



幸福寺の縁起

幸福寺の創建年代は不詳ですが、瓣井法印(慶長6年1602年寂)の名が過去帳に残されていたといい、江戸時代以前には既に創建していたことが窺えます。

新編武蔵風土記稿による幸福寺の縁起

(堀ノ内村)幸福寺
村の西にあり、天台宗にて同郡駒林村金蔵寺末、日吉山荘蔵院と号す。開山を傳へず。されど過去帳に瓣井法印慶長六年二月二十一日寂すとあり。是世代の内なるべし。本尊弥陀坐像にして六尺なり。客殿五間四方東向なり。
地蔵堂。客殿の南にあり、三間四方、地蔵は立像にして長二尺三寸なり。
断碑一基。文正元年と彫れり。古物なれば爰に載ず。(新編武蔵風土記稿より)

「川崎市史」による幸福寺の縁起

宮本町の幸福寺は天台宗の寺院であるが、第一・第三日曜に高声念仏が唱えられている。高声念仏とは江戸時代初期に弾誓上人によって始められた念仏で、木魚をたたきながら高い声でナムアミダプツの名号を唱えるもので、一種独特のものである。木魚は頭上まで振りあげた棓によって力をこめてたたかれ、声も相当に高い。現在朝八時より始められるが、線香のもえつきるに〇分ほどを一本として、三回すなわり三本一時間ほど唱えられる。初めに「懺悔文」「観経文」のお経を唱え、そのあと念仏に入り、最後は「回向文」を唱えて終わる。この高声念仏は千葉県夷隅郡三崎の真福寺が現在中心道場となっているが、調布市の深大寺に伝わり、深大寺の末寺の多い川崎の天台宗寺院に広まった。(「川崎市史」より)


幸福寺の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿