星月の井|鎌倉市坂ノ下の名所旧跡

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星月の井|鎌倉十井の一

星月の井の概要

星月の井は、鎌倉市にある名所旧跡です。星月の井は、鎌倉十井の一つと称される井戸で、星月夜の井・星の井などとも呼ばれます。奈良時代の名僧行基僧正は、井戸の中に虚空蔵菩薩の御影を見て虚空蔵菩薩を造像、坂ノ下虚空蔵堂を建立したといわれます。星月と称される由来については、井戸の中に昼間も星の影が見えたからとも、当地から極楽寺に到る切通が真っ暗だったころからこの辺りの地名を星月夜と呼んでいたからとも伝えられます。

星月の井
星月の井の概要
名称 星月の井
区分 史跡
入場時間 -
入場料 -
住所 鎌倉市坂ノ下18-28
備考 -




星月の井の由緒

星月の井は、鎌倉十井の一つと称される井戸で、星月夜の井・星の井などとも呼ばれます。奈良時代の名僧行基僧正は、井戸の中に虚空蔵菩薩の御影を見て虚空蔵菩薩を造像、坂ノ下虚空蔵堂を建立したといわれます。星月と称される由来については、井戸の中に昼間も星の影が見えたからとも、当地から極楽寺に到る切通が真っ暗だったころからこの辺りの地名を星月夜と呼んでいたからとも伝えられます。

境内石碑による星月の井について

星の井
この井戸は、鎌倉十井の一つで、星月夜の井、星月の井とも呼ばれています。
昔、この井戸の中に昼間も星の影が見えたことから、この名がついたといわれています。
奈良時代の名僧・行基は、井戸から出てきた光り輝く石を虚空蔵菩薩の化身と思い、お堂を建てて虚空蔵菩薩をまつったという伝説もあります。
井戸の水は清らかで美味だったので、昭和初期まで旅人に飲料水として売られていたそうです。(鎌倉青年会議所掲示より)

新編相模国風土記稿による星月の井について

(坂ノ下村)
星ノ井
虚空蔵堂前の路傍にあり、土人鎌倉十井の一と云ふ、【鎌倉志】には星井夜井と載せ、里老の言を引て昔は此井の中に畫も星の影見ゆ故に名づく、此邊の奴婢此井を汲に来たり、誤て菜刀を井中に落したり夫より星の影見えずと云へりと載す、【名所方角抄】にも星月夜とて小き井の鎌倉より出口の方にありと見ゆ【關原軍記大成】に慶長五年六月東照宮鎌倉に立寄せ給ひ、星月夜など御覧ありて雪下に着せ給ふなど見えたれば舊は星月夜の井とこそ云つるなれ
(按ずるに、星月夜を此井の名とせしは、牽強附會せしものにて、其實は極楽寺に到る、切通しの邊、林巒稠密にして、道路等の暗きより、其所を星月夜と、字せしものにて、舊は地名なり、【北國紀行】に、極楽寺に到る程に、いと暗き山間に、星月夜と云へる所あり、云々、堀川百首、常陸の歌に、我獨鎌倉山を越行ば、星月夜こそうれしかりけれ、【回國雑記】に、霧深し鎌倉山の星月夜、など見えたる、みな此井を云ことにあらず、地名なること灼然たり、)(新編相模国風土記稿より)


星月の井の周辺図