下荻野鐘鋳神社。厚木市下荻野の神社
下荻野鐘鋳神社の概要
下荻野鐘鋳神社は、厚木市下荻野にある神社です。下荻野鐘鋳神社は、牧野備前守成春の家臣曾雌常右エ門知義が元禄13年(1700)に創建、宝永3年(1706)に戒善寺三十九世日清が再建したといいます。明治13年下荻野弁天山から当地へ移転しています。
社号 | 鐘鋳神社 |
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祭神 | 日本根古皇統弥照命 |
相殿 | - |
境内社 | 蒼稲魂命 |
祭日 | 例大祭10月21日 |
住所 | 厚木市下荻野388 |
備考 | - |
下荻野鐘鋳神社の由緒
下荻野鐘鋳神社は、下荻野字中金井に鎮座、難波富右エ門が下総国から寛永6年(1629)に勧請して創建、鐘鋳調金師の神として祀られてきたといいます。小名中金井について「古は金鑄と書し、上中下に分け唱へしなり、此所は鑄工銅銕を鑄し地にて、今も地中より銕屑出ると云々」と新編相模国風土記に記載され、金属加工業を業とする者が当地に住んでいたことが裏付けられます。
新編相模国風土記稿による下荻野鐘鋳神社の由緒
(下荻野村)
該当記載なし(新編相模国風土記稿より)
神奈川県神社誌による下荻野鐘鋳神社の由緒
寛永六年(一六二九)難波富右衛門(飾職)その本国下総より勧請し創立せしもので、鐘鋳調金師の神として尊崇されて来た。(神奈川県神社誌より)
「厚木市史史料」による下荻野鐘鋳神社の由緒
鐘鋳神社(下荻野字中金井406)
「下荻野中金井にある。祭神は日本招古皇統珍照尊」である。創立は寛永六年難波富右エ門と言う者が、其本国下総より勧請し、此の所に創立したと伝えられている。」と愛甲郡制誌は述べている。
風土記稿省略
神社明細帳によれば、次のように述べている。「古棟札等無之に付不明、寛永六年難波富右エ衛門という者、その本国よ下総より勧請し、此の処に創立したと伝えられ、又享保十年本殿内陣の御幕奉納あり、其後数次の修理を加え、現在に至るも専ら難波一族多数にて、崇敬を旨とし、其の他の崇敬者と共に、奉仕し来れり、昭和二十五年十月四日、境内地無償譲与と相成れり。」(「厚木市史史料」より)
下荻野鐘鋳神社の周辺図
参考資料
- 新編相模国風土記稿
- 神奈川県神社誌
- 「厚木市史史料」