善龍寺|柏市鷲野谷にある真言宗豊山派寺院

猫の足あとによる千葉県寺社案内

光月山善龍寺|東葛印旛大師八十八ヶ所霊場

善龍寺の概要

真言宗豊山派寺院の善龍寺は、光月山と号します。善龍寺は、妙見堂(星神社)近くに明応2年(1493)創建、慶長16年(1611)当地へ移転したといいます。当寺の本尊十一面観世音菩薩像は、下総三十三ヶ所観音霊場24番となっています。東葛印旛大師八十八ヶ所霊場14・71番、下総四郡八十八所霊場71番です。

善龍寺
善龍寺の概要
山号 光月山
院号 -
寺号 善龍寺
住所 千葉県柏市鷲野谷1092-2
宗派 真言宗豊山派
葬儀・墓地 -
備考 -



善龍寺の縁起

善龍寺は、妙見堂(星神社)近くに明応2年(1493)創建、慶長16年(1611)当地へ移転したといいます。当寺の本尊十一面観世音菩薩像は、下総三十三ヶ所観音霊場24番となっています。

「沼南町史」による善龍寺の縁起

当寺は、鷲野谷地区では”西のお寺”と呼ばれる。医王寺の西方、かつ、地区の西辺丘上に位置しているからである。
創建については、大正初期の『寺院明細帳』には、「明応二年三月、当村字妙見前ニ建立有之処、其後慶長十六年ニ当処へ移転」と記載され、また、当境内の堂宇として妙見堂(二間四方)と大師堂を掲げ、妙見堂は「慶長十六年三月創立」、大師堂は「天保六年三月創立」と、それぞれ記載している。ところが、”妙見堂”なるものは現存せず、かつて当寺の本堂向かって右側の高台には”鷲ノ宮”(通称お鷲様・お鳥様)が存し、これを昭和初期ごろに近くの医王寺本殿へ合祀している。明治五(一八七二)年の『准四国八十八ケ所道案内之図』にも、当寺本堂の右手に立派な鷲ノ宮の社殿、及び前面の石段や鳥居などが描かれている。したがって、『寺院明細帳』記載の”妙見堂” は、実は”鷲ノ宮”にほかならないことが知られる。寺院境内の神社であることから、”妙見堂”として書き上げたものであろう。
ともあれ、『寺院明細帳』の記事は典拠が不詳であるが、先の記載に信を置くとすれば、当寺はもと室町期の明応二(一四九三)年三月に現在の星神社の付近に創建され、江戸初期の慶長十六(一六一一)年に現在地に移転し、同時に鷲ノ宮が置かれたことになる。現在、歴住墓地には元禄四(一六九一)年に寂した覚弁の卵塔があり、また、旧本堂は棟札によれば宝暦九(一七五九)年三月六日、第十六位快秀代の造営であった。さらに、当寺の本寺である清瀧院(流山市名都借)は、往時は近隣五十三カ寺の総本寺を誇った古刹であることなどにより、当寺が室町期の創建であることには矛盾がないと思われる。
なお、旧本堂(六間×四間半)は地元の棟梁、染谷半兵衛の造作であったが、庫裡ともども老朽のために解体し、昭和四十八年に寺有地を払い下げた資金によって改築をみた。同時に本尊の十一面観音と不動明王とを修復して新しい厨子に収めたが、見事な古仏である。二体の本尊を祀るからには、その古い由縁が存したことを物語るものである。ちなみに、当寺はこの観音像を祀るところから、下総三十三ヶ所観音の第二十四番の札所となっている。(「沼南町史」より)


善龍寺の周辺図


参考資料

  • 「沼南町史」