新地甲諏訪神社|長生郡一宮町新地甲の神社

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新地甲諏訪神社|天正年間に諏訪大社を勧請

新地甲諏訪神社の概要

新地甲諏訪神社は、長生郡一宮町新地甲にある神社です。新地甲諏訪神社は、当地木島家が天正9年(1581)に諏訪大社を勧請して創建したと伝えられます。かつては、例祭に際して紙細工が奉納されていたといいます。

新地甲諏訪神社
新地甲諏訪神社の概要
社号 諏訪神社
祭神 建御名方命
相殿 -
境内社 -
例祭日 8月27日
住所 長生郡一宮町新地甲2055
備考 -



新地甲諏訪神社の由緒

新地甲諏訪神社は、当地木島家が天正9年(1581)に諏訪大社を勧請して創建したと伝えられます。

「千葉県神社名鑑」による新地甲諏訪神社の由緒

由緒に関する記載なし(「千葉県神社名鑑」より)

「一宮町史」による新地甲諏訪神社の由緒

諏訪神社
字新地に鎮座する。祭神は建御名方命を祭る。起源については、木島系図によると「天正九年辛巳七月二十七日 香取連託して信州一宮なる諏訪を上総一宮に遷す」とあるが、木島家が上杉謙信の部将であった鬼子島六郎三郎高保の子孫で、「梶葉紋」を使用する諏訪系の一族であることから信をおける縁起と思われる。
旧八月二十六日が祭例(現在は七月二十六日)で、昭和十八年頃まで山車(だし)の飾りつけが行なわれた。竹で形を作り紙をはり彩色した紙細工の名所模型などで珍しいものであったが中断している。(「一宮町史」より)


新地甲諏訪神社所蔵の文化財

  • 諏訪神社の紙細工(一宮町指定文化財)

諏訪神社の紙細工

天正九年(一五八一)に信州諏訪から勧請された、と伝わる諏訪神社の祭礼では、毎年宵祭に紙細工が奉納されていた。祭は現在七月下旬に行なっているが、昔は一か月遅れの八月二十六日で、長生郡内から多くの見物人で賑わった。紙細工の由来については不詳あが、上杉謙信の家臣の一人がこの地にとおまり、ふるさとの情景を懐かしく思い紙細工で再現したことがはじまりではないか、と伝えられている。
紙細工は毎年風景を変えて、諏訪湖をかたどった池や森、諏訪神社の境内や町並みなどを再現し、池には水を入れ、夜は明かりを灯して夜景を作り出すなど大変手の込んだ作品であった。神社や家の建物はクギを一切使わず木組みに和紙を貼り、一週間くらいかけて、この地域の長老が中心となり氏子の手によって作られた。
戦時中、物資や人手が不足し一時途絶えていたが、昭和五十五年(一九八〇)に保存会が結成され復活した。現在は伝承者が減ったため、紙細工は奉納されていない。(一宮町教育委員会掲示より)

新地甲諏訪神社の周辺図


参考資料

  • 「千葉県神社名鑑」
  • 「一宮町史」