蓮沼八雲神社。さいたま市見沼区蓮沼の神社

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蓮沼八雲神社。村が伝染病に度々見舞われたことから勧請

蓮沼八雲神社の概要

蓮沼八雲神社は、さいたま市見沼区蓮沼にある神社です。蓮沼八雲神社の創建年代等は不詳ながら、村が伝染病に度々見舞われたことから勧請、牛頭天王社と称していたといいます。明治初年に八雲社と改称、また字天神前にあった雷電社を合祀しています。

蓮沼八雲神社
蓮沼八雲神社の概要
社号 八雲神社
祭神 素戔嗚尊
相殿 -
境内社 稲荷社、第六天社
住所 さいたま市見沼区蓮沼756
祭日 -
備考 -



蓮沼八雲神社の由緒

蓮沼八雲神社の創建年代等は不詳ながら、村が伝染病に度々見舞われたことから勧請、牛頭天王社と称していたといいます。明治初年に八雲社と改称、また字天神前にあった雷電社を合祀しています。

新編武蔵風土記稿による蓮沼八雲神社の由緒

(蓮沼村)
天神社
神明社
以上二社を鎮守とす、正福寺持なり、以下三社持同じ
辨天社
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稲荷社二宇
第六天社(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による蓮沼八雲神社の由緒

八雲神社<大宮市蓮沼七五六(猿ヶ谷戸字薊ヶ谷戸)>
当村は、古くは北部を蓮沼村、南部を猿ヶ谷戸村と称していた。このうち北部の蓮沼村の東部は、旧見沼にかかわる溺れ谷が入り込み複雑な地形を形成している。地名の由来は、文字通り蓮の生じている沼があったことによる。また、当社の鎮座する蓮沼村の薊ヶ谷戸は薊が多く自生していたことによる。
創建の年代は明らかではないが、口伝によると、古くより村が虎呂利(コレラ)などの伝染病に度々見舞われたことから、これを塞ぎ止めようとして社を勧請し、以来、霊獣である獅子頭を作り、氏子の安泰を祈って祭りを行っているという。
社名は、古くは牛頭天王社であったが、明治初年に八雲社、更に現社名に改めている。また、明治初期編纂の『郡村誌』には「平社々地堅十九間五分横七間二分面積百七十一坪、村の西北税地にあり、素盞嗚尊を祭る、祭日七月十四日」と載る。主祭神は『明細帳』にも素盞嗚尊とある。また字天神前にあった雷電社を合祀していることから、合祀神として別雷命を祀る。
社殿は、古く簡素な一間社流造りで、内陣には白幣を奉安する。その改築は、嘉永五年(一八五二)四月吉日に行われている。
末社には、稲荷社と第六天社を祀る。
宮司は、現在、武蔵一宮氷川神社の白石元彦が奉仕している。(「埼玉の神社」より)


蓮沼八雲神社の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿
  • 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)