大沼田稲荷神社|小平市大沼町の神社、旧村社

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大沼田稲荷神社|大沼田新田の鎮守として元文元年(1736)勧請

大沼田稲荷神社の概要

大沼田稲荷神社は、小平市大沼町にある稲荷神社です。大沼田稲荷神社は、享保9年(1724)に開発の始まった大沼田新田の鎮守として、元文元年(1736)青梅市今寺の稲荷社を勧請して泉蔵院内に創建したといい、明治元年当地へ遷座、明治6年には村社に列格したといいます。

大沼田稲荷神社
大沼田稲荷神社の概要
社号 稲荷神社
祭神 倉稲魂命
相殿 -
境内社 天王社(応神天皇)
住所 小平市大沼町7-2-1
祭日 -
備考 旧村社



大沼田稲荷神社の由緒

大沼田稲荷神社は、享保9年(1724)に開発の始まった大沼田新田の鎮守として、元文元年(1736)青梅市今寺の稲荷社を勧請して泉蔵院内に創建したといい、明治元年当地へ遷座、明治6年には村社に列格したといいます。

新編武蔵風土記稿による大沼田稲荷神社の由緒

(大沼田新田泉蔵院項)稲荷社
本堂の西の方にあり。覆屋六尺四方、中に三尺に一尺の祠を置。正一位稲荷、今寺稲荷、山王の三神を相殿とす。神体はなし。拝殿三間に二間南向、前に鳥居をたつ。村内の鎮守なり。(新編武蔵風土記稿より)

北多摩神社誌による大沼田稲荷神社の由緒

元文元年大沼田新田開発に当り、西多摩郡加住村今寺から当村泉蔵院内へ勧請、明治元年現在の地に遷座されたものである。(北多摩神社誌より)

小平市教育委員会・小平郷土研究会掲示による大沼田稲荷神社の由緒

大沼田新田は、武蔵国入間郡大岱村(現東村山市恩多町)の名主当麻弥左衛門の願いによって、享保9年(1724)に開発を許可された村請新田です。元文元年(1736)頃には、農家の数も33戸になり、生活も安定してきたので、同年に多摩郡今寺村(現青梅市今寺)から名主弥左衛門が稲荷社を勧請し、当村泉蔵院内に社を建てて村内の鎮守としました。
そして、宝暦3年(1753)と弘化5年(1848)には、山城国紀伊郡の稲荷本宮(現京都市伏見稲荷大社)より安鎮証紙を交付せられ、正一位の位を授けられました。
明治元年(1868)には、村の中央である現在地に社殿を新築し遷座しました。明治6年(1873)には村社に列せられました。
現在の社殿は、昭和49年(1974)に改築し、昭和54年(1979)4月に屋根銅板葺替工事が完成しました。また、昭和48年(1973)9月には社務所が完成しました。
氏子区域は、大沼町および美園町(旧大沼田新田)です。(小平市教育委員会・小平郷土研究会掲示より)


大沼田稲荷神社の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿
  • 北多摩神社誌