西方寺。さいたま市桜区塚本にある曹洞宗寺院

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西方寺。名主善左衛門の先祖が開基、現釈迦堂

西方寺の概要

曹洞宗寺院の西方寺は、安養山と号します。西方寺は、名主善左衛門の先祖が開基となり、含室伝秀(寛文4年1664年没)が開山したといいます。明治6年廃寺となり、現在は釈迦堂と称されています。

西方寺
西方寺の概要
山号 安養山
院号 -
寺号 西方寺
住所 さいたま市桜区塚本67
宗派 曹洞宗
葬儀・墓地 -
備考 -



西方寺の縁起

西方寺は、名主善左衛門の先祖が開基となり、含室伝秀(寛文4年1664年没)が開山したといいます。明治6年廃寺となり、現在は釈迦堂と称されています。

新編武蔵風土記稿による西方寺の縁起

(塚本村)西方寺
安養山と號す、曹洞宗、大成村普門院末、開山含室秀大は寛文四年二月廿二日化す、開基は名主善左衛門が先祖なりと云、本尊は三尊の彌陀を安置せり。
釋迦堂、神明社、稲荷社、秋葉社(新編武蔵風土記稿より)


西方寺所蔵の文化財

  • 木造伝西方寺開山像一躯(さいたま市指定有形文化財)

木造伝西方寺開山像一躯

この像は、かつて、この地にあった西方寺(曹洞宗大泉院末寺-明治六年廃寺)を開山した含室伝秀(寛文四年・一六六四没)の像と伝えられています。
「曲彔」と呼ばれる椅子に坐り、髪を剃り、法衣に袈裟をまとった僧の姿で、右手に持物(欠失)をとり、左手(欠失)を膝上におき、裳裾を前面に長く垂らしています。いわゆる、禅宗の高僧の肖像を彫刻で表現した頂相形式の僧形像です。僧高七十一・〇センチメートル、檜材の寄木造り、玉眼で、像全体を布貼りのうえ胡粉地を施し、彩色をしています。
製作年代は、江戸時代前期頃と思われ、市内に残る数少ない頂相彫刻のひとつとして価値が高いものです。(釈迦堂・さいたま市教育委員会掲示より)

西方寺の周辺図


参考資料

  • 「新編武蔵風土記稿」