醫王寺。さいたま市桜区西堀にある真言宗智山派寺院

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醫王寺。北足立八十八ヵ所霊場

醫王寺の概要

真言宗智山派寺院の醫王寺は、上宮山と号します。醫王寺の創建年代等は不詳ですが、新編武蔵風土記稿に「新義真言宗、輿野町圓乗院末、上宮山と號す、本尊不動を安ず」とあります。北足立八十八ヵ所霊場24番です。

醫王寺
醫王寺の概要
山号 上宮山
院号 -
寺号 醫王寺
住所 さいたま市桜区西堀2-6-17
宗派 真言宗智山派
葬儀・墓地 -
備考 -



醫王寺の縁起

醫王寺の創建年代等は不詳ですが、新編武蔵風土記稿に「新義真言宗、輿野町圓乗院末、上宮山と號す、本尊不動を安ず」とあります。

新編武蔵風土記稿による醫王寺の縁起

(西堀村)醫王寺
新義真言宗、輿野町圓乗院末、上宮山と號す、本尊不動を安ず(新編武蔵風土記稿より)


醫王寺所蔵の文化財

  • 木造大日如来坐像(国重要美術品・埼玉県指定有形文化財)
  • 医王寺の銅鐘一口(浦和市指定有形文化財)

木造大日如来坐像

この大日如来坐像は、像高一・一〇メートルのほぼ等身の大きさである。寄木造り、漆箔で台座、光背を備えている。なお、台座、光背は後補となる。頭部には、後補であるが八角形の五智宝冠を頂いている。法界定印を結ぶ全国でも数少ない胎蔵界大日如来像である。
制作年代は平安時代末期と思われ、江戸時代に修理されているが、その堂々たる面相、体軀ともよく整っており、全体的に細身で、温和な像容である。
この尊像は、雹除けの大日としても知られ、深い信仰を広く集めている。もとは、現在地に木造の大日堂があったが、埼玉県及び浦和市の補助金の交付を受け昭和五十年、この文化財収蔵庫が竣工し、ここに保存されることになった。なお、国認定重要美術品となっている。(埼玉県教育委員会・浦和市教育委員会・宗教法人医王寺掲示より)

医王寺の銅鐘一口

江戸時代中期、宝暦十四年(一七六四)に造られたものです。その銘文から、かつて西堀にあった宝性寺の慈観が願主となり、西堀村中が施主となって江戸神田の鋳物師長谷川国重に鋳造させたものであることがわかります。
江戸時代中期ころ、梵鐘が盛んに造られましたが、この銅鐘は撞座が四カ所あること、百個ある乳の上に梵字を陽刻していることなどの特色があり、見るべきところの多い貴重なものです。また、市内にある梵鐘としては、戦時供出をまぬがれた唯一の例です。(宗教法人医王寺・浦和市教育委員会掲示より)

醫王寺の周辺図


参考資料

  • 「新編武蔵風土記稿」