西新井宿氷川神社。川口市西新井宿の神社

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西新井宿氷川神社。日光御成街道が整備された江戸時代創建

西新井宿氷川神社の概要

西新井宿氷川神社は、川口市西新井宿にある氷川神社です。西新井宿氷川神社の創建年代は不詳ですが、日光御成街道が整備された江戸時代初期に創建したものといい、明治6年に村社に列格、明治末年までに新井宿の村社子日神社をはじめ、大字西新井宿内の雲井社・比叡社・飯縄社・稲荷社・姥神社の計六社を合祀しています。

西新井宿氷川神社
西新井宿氷川神社の概要
社号 氷川神社
祭神 素盞嗚命
相殿 -
境内社 天満宮・雲井神社、稲荷社、小御嶽神社
祭日 -
住所 川口市西新井宿352
備考 旧西新井宿村の鎮守



西新井宿氷川神社の由緒

西新井宿氷川神社の創建年代は不詳ですが、日光御成街道が整備された江戸時代初期に創建したものといい、明治6年に村社に列格、明治末年までに新井宿の村社子日神社をはじめ、大字西新井宿内の雲井社・比叡社・飯縄社・稲荷社・姥神社の計六社を合祀しています。

新編武蔵風土記稿による西新井宿氷川神社の由緒

(西新井宿村)簸川社
村の鎮守とす。下の三社共に寶蔵寺持。
末社。天神社、稲荷社。(新編武蔵風土記稿より)

埼玉県神社庁「埼玉の神社」による西新井宿氷川神社の由緒

西新井宿 氷川神社
当地は、元禄年間(一六八八―一七〇四)以前に新井宿村から分村し西新井宿村と称するようになった。近世の新井宿村と西新井宿村は今も川口市の大字として継承され、日光御成街道(県道大官・鳩ヶ谷線)が両大字の境界となっている。
当社はこの日光御成街道に画して鎮座し、すぐ隣には旧別当真言宗宝蔵寺がある。その立地から見て、当社の創建は日光御成街道が整備された江戸初期のことと考えられ、宝蔵寺の僧がかかわっていたものであろう。宝蔵寺は『風土記稿』に「寛文二年(一六六二)六月八日寂せし源海と云僧より以上の世代を伝えず」と記されている。
文化三年(一八〇六)の『日光御成道分間延絵図』を見ると、街道の西側に西新井村の鎮守氷川明神と別当宝蔵寺、東側に新井宿村の鎮守子聖権現(現子日神社)と別当多宝院という形で、両村の社寺が街道を挟み対面して描かれている。また、両社の鳥居の傍らには高札が立ち、街道を往来した人々が足を止めた所であったことがわかる。
文久元年(一八六一)に本殿が改築され、同三年(一八六三)には拝殿が改築されたと伝えられる。
明治六年に村社となり、明治末年までに新井宿の村社子日神社をはじめ、大字西新井宿内の雲井社・比叡社・飯縄社・稲荷社・姥神社の計六社が合祀された。なお、子日神社は昭和二十三年に復祀された。(埼玉県神社庁「埼玉の神社」より)


西新井宿氷川神社の周辺図